東京がかつて江戸と呼ばれたころ、
その総面積の約4割を占めたのが、
広大な庭園を有する大名屋敷でした。
各藩の大名たちが贅を尽くし、
美を競った700を越える大名庭園。
この街は世界史上、
空前絶後の庭園都市だったのです。
今回は、その庭園都市の姿を
受け継ぐ2つの名園へ。
時の将軍・徳川綱吉がこよなく愛し、
なんと58回も訪れたという六義園。
歩くごとに景色が一変する空間構成。
築山からの絶景。和歌の名所を詰め込んだ、
まさに江戸を代表する圧巻の大名庭園です。
そして少し歩くと、古河男爵の近代庭園が。
武蔵野台地の地形を巧みに活かし、
和と洋の庭園が見事に融合。
近代建築の父・ジョサイアコンドルと
カリスマ庭師・七代目小川治兵衛の
共演を堪能しましょう。
庭師の三浦さんとともに、
秋色に包まれる
2つの極上庭園を訪ねます。