東京がかつて江戸と呼ばれたころ、
その総面積の約4割を占めたのが、
広大な庭園を有する大名屋敷でした。
将軍や大名たちが贅を尽くし、
美を競った700を越える大名庭園。
この街は世界史上、
空前絶後の庭園都市だったのです。
今回は、そのなかでも
なんと海水を引き入れて造られた
2つの汐入庭園へ。
「浜御殿」と呼ばれた、将軍家の別邸。
中島へと続くお伝い橋と、4つ御茶屋。
江戸時代からこの庭園を
見守る、東京最大の黒松。
火山岩を豪快に組み見立てた、根府川山。
中国杭州の名勝を写した、石造りの堤。
太古東京の巨樹は、なぜこの地に
生き残ったのでしょうか。
庭師の三浦さんとともに、
芝離宮から浜離宮へ。
潮の満ち引きに変化する、
とにかく壮大な海岸の庭園美を堪能します。