日本中の森を20年間渡り歩き、
樹々と話しつづけた庭師とともに、
秋色に染まる京都御苑さんぽ。
約400年前、天下人の政策により
皇族や公家たちの邸宅が集められ、
日本史上類を見ない
“公家町”が誕生しました。
現在の京都御苑です。
歴代天皇が住まわれた宮殿「御所」。
残された公家の名庭。
凝華洞跡の大銀杏や清水谷家の椋も、
艶やかに色づくころ。
公家屋敷のころから
生き続ける、圧巻の巨樹。
5万本とも言われる、市民の献木。
木陰を縫うように流れる、出水の小川。
そして、京都に人が住み始める以前
縄文の記憶、原始植生。
都の中心、公家町にできた巨樹の森、
紅葉の京都御苑を堪能しましょう。